木製ガレージ2

前回紹介した木製ガレージの詳細をお伝えします。
材料は、地元天竜産の葉がらし乾燥した杉を天然乾燥させて、ねじれや割れといった、木の癖をなるべく押さえたもの使用しています。そして、土台や柱等の湿度に影響を受けやすい部分には、赤みを多く使用し、耐久性。防腐防虫効果を高めています。
更に、土台(木)と基礎(コンクリートブロック)の間には、キソパッキンを配し木を直接コンクリートに付けずに通風を確保して土台の腐食を防ぎます。
木製ガレージ2


屋根材には、アスファルトルーフィングという実際の金属系屋根材の防水下地材を垂木の上に構造用合板で固めた上に葺き、その上に同質のアスファルトルーフィングを葺いて熱による定着性を良くして防水性耐候性美観をよくしています。軒先や妻部分には唐草という板金の水切り処理をしています。
木製ガレージ2


外壁には、38㎜×89㎜の断面で構成される柱の組み合わせでできている壁の外周部に構造用合板を張り強度の確保をして(これが2×4の基本的な考え方)、その上に防水透湿紙を張り、胴縁という木を杉の外壁とその紙の間に一定の間隔で釘で止め付けて隙間を確保して通気性を良くして外の杉板とその中の合板を湿気から守ります。
木製ガレージ2


長々と書いてしまいましたが、普段、建ている住宅と変わらない考えに基ずいて建てている物置だということです。

インターネットのサイト等で見受けられるハウスキットの部材に使用されるエゾマツ等は、耐朽性が際めて低く、使用にはただ首をひねるばかりです。コストパフォーマンスに優れた2×4材として使用されるSPF材は、これからの地元の山を守るという意味からも、控えた方がいいのではないかと思います。(実際に建築確認が必要な10㎡以上の建物を2×4工法で施行している私たちですので矛盾していることですが、38㎜×89㎜という製材断面の規格をもとに優れた合理性で、強度を確保できるアメリカで考えられた工法であるという経緯もあり、杉材やひのきといった国産材での使用をもとめたいです。)外壁をパネル化して運搬に便利だからといってそして手間がかからないからということで、合板の上に直接木の板を貼付けるというのは、いくら塗装を施して塗膜を作って保護しても長くは持たないものだと思います。せっかく、少額の金額で建てられないものだから..........。


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